内臓脂肪ダイエットで中性脂肪を減らすためなぜ炭水化物を制限するのか?

内臓脂肪の基礎知識

前の記事が長くなりそうだったので分割しました。
前回の記事では内臓脂肪と中性脂肪の関係と違いについて触れました。
内臓脂肪の正体が中性脂肪なので違いはありませんでした。

 

今回の記事では

中性脂肪はどのように蓄積されていくのか

について見ていきます。

 

食品から摂取することで増えるとも考えられますが、生活習慣病の指導を受けると炭水化物を制限するよういわれますよね。
炭水化物は脂っぽくないので中性脂肪とは無縁のように感じますが、体内ではどのようなことが起こっているのでしょうか?
そのあたりを見ていくことにしましょう。

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中性脂肪はどのように蓄積されていくのか?

カプサイシンの記事で脂肪を分解するために脂肪分解酵素リパーゼが働いていると紹介しました。

どんなものでもエネルギーがなくては動きません。
指を動かすのにも当然エネルギーが使われています。

 

もし運動や断食などでエネルギー不足に陥ったときにはどうなるか?
脂肪分解酵素リパーゼが中性脂肪(内臓脂肪や皮下脂肪)を

  • グリセリン
  • 遊離脂肪酸

へと分解して血液中に放出してエネルギーを確保する働きをします。
脂肪の分解の働きは脂肪分解酵素リパーゼによるものです。

 

では、逆に中性脂肪はどのように蓄積されていくのか?
ダイエットは脂肪を落とすことが大切ですが、増やさないことも大切です。

中性脂肪が増えるメカニズムとは?

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中性脂肪が増える理由は炭水化物の取り過ぎ

中性脂肪が増える一番大きな原因は炭水化物の取り過ぎです。
脂肪なので脂質の高い食事が原因と思われがちですが、

問題は炭水化物にあるようです。

 

食欲がないときはうどんのようなさっぱりした物がおいしいですよね。
一見するとヘルシーに見えるうどんですが、成分で見れば炭水化物の塊。

 

内臓脂肪ダイエットのサイトを見ても悪い食べ物に分類されていますね。
なぜさっぱりしているのに御法度なのか?

炭水化物は肝臓で中性脂肪になるのです!

炭水化物の摂取を控えるように言われる理由はここから来ています。

 

 

また、野菜にも炭水化物を含む物がありますので、野菜を増やせば良いと安易に考えると対策にならない可能性があります。

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肝臓で中性脂肪が作られるメカニズム

炭水化物は体内に取り込まれるさまざまな消化酵素によって分解されて最終的にブドウ糖になります。
ブドウ糖は最優先で消費されるエネルギー源です。

 

有酸素運動を20分以上続けるよう言われるのは、ブドウ糖を使い果たすのが20分程度かかるからと言われていますね。

 

 

脂肪肝のところでも紹介しましたが、炭水化物の取り過ぎで余剰となったブドウ糖は肝臓にグリコーゲンとして貯蔵されます。
血液中のブドウ糖が使い果たされて不足するとブドウ糖に戻されてエネルギーとして供給されます。

 

しかし、肝臓にも貯蔵するには限界量があります。
貯蔵しきれない分は肝臓で中性脂肪を合成して保管するのです。

 

消費しきれなかった分のエネルギーは肝臓で脂肪やグリコーゲンへと変換され、保存されるのです。この脂肪が長期保存されることにより、肥満へとつながることがわかっています。
出典:【専門家が監修】炭水化物は太るのか? | 美肌レシピ

ヘルスケア大学では肝臓で中性脂肪になるとありました。
専門家が監修しているので肝臓で中性脂肪が作られていることは間違いないでしょう。

グリセリン≠ブドウ糖(肝臓内ではグリコーゲン)

ヘルスケア大学は専門家が書いている記事なので間違いはないと思います。
しかし、疑問となる点も出てくるわけです。

中性脂肪=遊離脂肪酸+グリセリン

グリセリンとブドウ糖(肝臓内ではグリコーゲン)は同じ糖類ですが別物です。
ブドウ糖(肝臓内ではグリコーゲン)からは中性脂肪は作れません。

 

体内に蓄積された中性脂肪は、エネルギーが不足するとまたグリセリンと脂肪酸に分解され、遊離脂肪酸として必要とする部位に送られます。この時、過剰に生成され余ってしまった遊離脂肪酸は肝臓へ送られ、また中性脂肪へと再合成されます。そして肝臓で再合成された中性脂肪はまた皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられ、あとは消費されるか、再合成されるかの繰り返しとなります。
出典:【医師監修】中性脂肪は脂肪酸によってできる | ヘルスケア大学

 

別の記事では遊離脂肪酸とグリセリンから中性脂肪と生成するとあります。
しかし、こちらもグリセリンので出所がありません。

 

もしブドウ糖がグリセリンにならないと肝臓で中性脂肪が作られるという話は辻褄が合わなくなってしまいます。

糖新生の逆が起こっている?

脂肪分解酵素リパーゼによって分解された

  • グリセリン
  • 遊離脂肪酸

のうちエネルギー源となるのは遊離脂肪酸の方です。
分解された状態ではグリセリンは余っています。

 

基本的に脂肪分解酵素リパーゼを分解するときはエネルギー不足の場合です。
遊離脂肪酸がエネルギーとして使われている間にグリセリンは別の経路でエネルギーとなるようです。

 

グリセリンは肝臓へ送られて糖新生という経路を経てブドウ糖へと変換されます。
つまりグリセリンはブドウ糖になれるのです。

 

ということは糖新生の逆の経路もあるのではと考えるのが普通でしょう。
調べてみたのですが

 

 

こちらのブログに詳細が書かれていました。
しかし、知識不足で内容は理解できません。

 

ブドウ糖からグリセリンを作ることは可能のようです。
そうなると肝臓で中性脂肪が作られるといえます。

 

 

また、内臓脂肪が肝臓にできやすい脂肪肝の理由も説明がつきます。

肝臓で中性脂肪が作られ蓄積していく

今回は体内での中性脂肪のできるメカニズムを中心に書いてきました。
内臓脂肪ダイエットをはじめ中性脂肪が高いと炭水化物の制限を言われます。

 

脂っぽくない炭水化物を控えないといけない理由はなにか?
これは炭水化物が分解されて最終的にできるブドウ糖が中性脂肪の材料となるグリセリンの材料にもなるからと思われます。

 

もちろんブドウ糖はインスリンの働きで脂肪に蓄積され中性脂肪が増えるというのもあるので一概にはいえません。
しかし、中性脂肪を増やすことに関係しているのは間違いないです。

 

さっぱりしているから大丈夫とは言えません。
炭水化物は中性脂肪の材料になると覚えておくと良いでしょう。

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