内臓脂肪ダイエットに激しい運動をすると肝臓への負担も…

内臓脂肪の基礎知識

前の記事では内臓脂肪が増えると疲れやすいという話を取り上げました。
その原因となるのは活性酸素で、
細胞が活性酸素によって機能低下を起こして疲れやすい状態になります。

 

活性酸素を増やす原因はヘルスケア大学では6項目ピックアップされており
内臓脂肪が増える原因と重なる部分が多いようです。

内臓脂肪が増えやすい生活=活性酸素が増えやすい生活

ということができるでしょう。

 

ただ、6項目を見ると「激しい運動」も活性酸素を増やす原因とありますね。
実は激しい運動は肝臓に負担をかけ、内臓脂肪ダイエットに良くないのです。

[adrotate banner=”3″]

ダイエットに良いのは有酸素運動

肝臓への負担の話をする前に、
ダイエットに良いと言われる運動についておさらいしておきましょう。
今では有名になっていますが運動には2種類あります

  • 有酸素運動
  • 無酸素運動

の2種類ですね。

 

一般的にダイエットに良いと言われるのは有酸素運動になります。
有酸素運動に限らず以前から紹介している

 

基礎代謝活動代謝も主にブドウ糖が消費される運動になります。
有酸素運動は血液中のブドウ糖を優先的に使われます。

ガソリンで動く自家用車はどのようにエンジンまで送っているかご存知でしょうか?
ガソリンタンクから取り出して途中で空気(酸素)を混ぜてエンジンへ送っているのです。

↑詳しく書かれています。

 

人間の細胞がエネルギーを消費するときも基本的に酸素が必要です。
血液中のブドウ糖が優先的に使われるのはブドウ糖と酸素が同時に供給できるからでしょう。
このように有酸素運動は血液をドロドロにする原因を取り除いてくれる運動なのです。

 

それに対して無酸素運動は名前の通り酸素を必要としない運動になります。
今回の本題である激しい運動ですね。

[adrotate banner=”4″]

ブドウ糖消費には基本的に酸素が必要であるが…

激しい運動は有酸素運動とは違い酸素を使わずエネルギーを確保して消費します。

肝臓ではブドウ糖がグリコーゲンの形で貯蔵されていると紹介しました。
実は肝臓だけでなく筋肉にもグリコーゲンが貯蔵されているのです。

 

有酸素運動であれば血液中のエネルギー源が消費されていくのですが、
激しい運動はエネルギーの消費量が大きいため間に合いません。
非常食である筋肉中のグリコーゲンがブドウ糖変換されて消費されるのです。
この場合は酸素を必要としないエネルギー消費となるため副産物として乳酸ができます。

 

コリ回路(Cori cycle)は、嫌気呼吸の過程において、赤血球や筋肉でグルコースから乳酸を作り、肝臓で乳酸からグルコースに戻すまでの経路のことである。これを発見したカール・コリとゲルティー・コリの夫妻にちなんで命名された。
出典:コリ回路 – Wikipedia

 

乳酸が疲れの原因と言われる理由はここにあるようです。
同時に活性酸素も発生させます。

 

激しい運動後は酸欠状態のため呼吸も激しくなり酸素を確保しようとします。
取り込む酸素の2%が活性酸素になると言われていますので、

呼吸量が増えれば当然活性酸素も増えるのです。

[adrotate banner=”5″]

激しい運動は肝臓への負担も増える

この無酸素運動はさらに肝臓への負担も増えるようです。
上で紹介したコリ回路では筋肉で発生した乳酸を肝臓へと送ります。

 

乳酸は肝臓で再びブドウ糖(グルコース)へと変換されるのですが、

非常に大きなエネルギーを必要とするようです。

1円玉を作るのに2円必要という話を聞いたことがないでしょうか?
同様に乳酸をブドウ糖(グルコース)に変換すると赤字なのです。

 

ダイエットをしているときはこの方が良いと言えます。
しかし、その代償を肝臓が負っているので健康上の問題も出てくるのです。

現代ビジネスでは「アスリートの肝臓ケア」という記事を出しています。
スポーツ選手は激しい運動を普通の人より多くするものです。
肝臓へのダメージが蓄積している危険性があるわけですね。

ダイエットには基礎代謝が重要になります。
肝臓の基礎代謝量は27%と3割近くを占め内臓の中では最大クラスです。

私の基礎代謝量は1400kcal前後ですから

1400kcal×0.27=372kcal

何もしていなくても肝臓がこれだけ消費しているのです。
食べる量が変わっていないのに体重が増えることがあれば肝臓が原因かもしれません!

 

肝臓機能が低下した場合にエネルギー消費量が大きく悪化してしまいます。
激しい運動は活性酸素が増えるだけでなく、肝臓への負担もあるのでダイエットに良くないのです。

ダイエットには適度な有酸素運動

ダイエットをしている人は結果を急ぐあまり激しい運動をしがちです。
実際に激しい運動をすると「運動した!」って感じになりますからね。
ダイエットに良いと思われても仕方がありません。

しかし、調べてみると

  • 活性酸素が増える
  • 肝臓への負担がかかる

といった健康上の問題が出てくるのです。

 

肝臓は基礎代謝量が多いのでダイエットをしている人は特に意識する必要があるでしょう。

肝臓がよく働けば脂肪肝のようにフォアグラ化した肝臓を解消できるイメージがわくかもしれません。

 

内臓脂肪ダイエットは健康になるためにしていますよね?

 

肝臓の健康状態を著しく悪化させてしまっては本末転倒です。
激しい運動をする人も休肝日は意識しなくてはいけません。

[adrotate banner=”6″]

タイトルとURLをコピーしました