生活習慣病を語る上で欠かすことができないのが中性脂肪です。
健康診断の血液検査項目にもなっており、高いと生活習慣改善指導を受けることになるでしょう。
もちろん中性脂肪値が高い人は内臓脂肪も多いです。
内臓脂肪はCTスキャンなどしない限り見られませんが、数値で判別できるとしたら中性脂肪が参考に使われます。
では、
なぜ中性脂肪で内臓脂肪が分かるのでしょうか?
内臓脂肪と中性脂肪は
- どのような関係
- どのような違い
があるのか?
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中性脂肪と内臓脂肪の関係と違いは?
どのような関係でどのような違いがあるのか?
これについては、
中性脂肪とはどのようなものかを把握する必要があるでしょう。
健康情報を専門に扱うヘルスケア大学では内臓脂肪を次のように紹介していました。
中性脂肪とは?
中性脂肪とは、人間の体内にある脂肪の一種で、別名トリグリセリドとも呼ばれます。使われずに体内に残ったエネルギーは皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられますが、その大部分がこの中性脂肪です。
出典:【医師監修】中性脂肪とは | ヘルスケア大学
内臓脂肪や皮下脂肪そのものを中性脂肪というみたいです。
ということで
内臓脂肪・皮下脂肪の正体が中性脂肪という関係です。
そして内臓脂肪と中性脂肪の違いはありません。
中性脂肪が高いと内臓脂肪が多いというのはこの関係性から来ているようですね。
内臓脂肪と皮下脂肪では内臓脂肪の方が落ちやすいです。
落ちやすさの違いはありますが、物質としては全く同じものと言えます。
やはり落ちやすさの違いは部位によるものと分かりますね。
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中性脂肪の由来
中性脂肪とはどんなものかがわかりました。
内臓脂肪や皮下脂肪の正体が中性脂肪ということです。
そうなると私だけかもしれませんが、
なぜ中性脂肪と呼ぶのか?
という疑問が出てきますね。
普通に考えたら単に脂肪と呼べば良いのではないでしょうか。
あえて中性とつける意味とはいったい…
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脂肪酸が中性になったことから
なぜ中性脂肪と呼ばれるかを調べると次のような理由が言われています。
中性の性質を示す脂肪だから
だそうです。
ただし、これは酸性の脂肪とかアルカリ性の脂肪があるからではなく、
中性脂肪を構成する物質が中性に変化してできた
ことが理由とのことでした。
中性脂肪は上で紹介したように内臓脂肪や皮下脂肪の正体です。
つまり私のように内臓脂肪ダイエットをしている人は排除すべき脂肪になります。
カプサイシンの記事で脂肪分解酵素リパーゼは脂肪を
- グリセリン
- 遊離脂肪酸
へ分解して血液中の放出する働きをすると紹介しました。
中性脂肪はグリセリンと遊離脂肪酸が結合した状態です。
遊離脂肪酸は名前が示すように酸性になります。
脂肪酸は酸性の脂肪というわけではないですが、酸性の物質であることは変わりありません。
その酸性の物質がグリセリンが結合することで中性となるため中性脂肪と呼ばれるようです。
食用油もグリセリンと脂肪酸
これまた余談ですが農林水産省のサイトに面白い情報がありました。
あぶらには、常温で液体のあぶら(油)と固体のあぶら(脂)があります。これをまとめて、油脂(ゆし)と呼んでいます。この油脂は、脂肪酸とグリセリンという分子からできています。この油脂や脂肪酸、グリセリン、コレステロールなどをあわせて脂質と呼んでいます。
出典:すぐにわかるトランス脂肪酸:農林水産省
体内に存在する脂肪だけでなく世の中にある油(脂)は脂肪酸とグリセリンによってできているようです。
食用油をリトマス紙につければ中性かどうかは確認できるかもしれません。
はい、どうでもよい余談でした。
ここまでのまとめ
長くなりそうなのでここでいったん切ります。
ここまでのまとめです。
中性脂肪とは内臓脂肪や皮下脂肪の正体で違いはありません。
当サイトも含めて世間一般では
- 内臓脂肪は落ちやすい
- 皮下脂肪は落ちにくい
と言われます。
それは付着する部位による原因で脂肪の性質ではないようです。
ですから、内臓脂肪に良いと言われるものは皮下脂肪にも有効といえるでしょう。
また中性脂肪という名称の由来は
- グリセリン
- 遊離脂肪酸
の2つが結合して中性になったことから来ているようです。
酸性やアルカリ性の脂肪に対して中性と呼ばれているわけではありません。
中性になったことからです。
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